月狼国

306 [誰歓]詩人狼村12th[ガチ]


【見】 遊牧民 ハマル

《蛹》
夏になると 母さんは蛹になる
ひかりの粒みたいで
つまんで食べたくなるね
なんにも動かずに
どうしようもない
ぼくを産んでしまったからだね

夏になると 母さんを虫籠に入れて
涼しい場所へ行く
白蝶はみちしるべになる
母さんは硬くなったまま
意味のない言葉みたいにそこにある

産まれるなら虫籠にれずに虫は産まれるいな前にかった産ま

夏になると
夏の終わりぎわがいつも怖くて
全部 夕立になってしまえばいいと
心底で憎んでいた

(1897) konekot 2021/08/07(Sat) 15:37:35

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