(村は現在も地上・墓下共に賑わっているようだ。)
あれだけ大勢いた村人達も、6日目にはたった6人に減ってしまった。
狼に噛まれた書物、ドロシー様、サカナ様、クロウリー様、ディー様。
己の身の潔白を訴え処刑されたキュリア様、サギ様、クロック様、ナイト様。
俺達は彼らの墓にそっと白い花々を供える、無念を晴らすまではいかなくとも、せめて墓下では安らかな気持ちでいられますように。
(まあ墓下を見る限り、心配しなくて良さそうだが())
墓下に来たものは様々な反応を見せた。
悔恨の念を滲ませるもの、安堵の表情を見せるもの、奮って考察や推理をし出すもの、墓下で大盛り上がりするものなど。
「兄さん、地上の人達も墓下の人達も、すごく格好いいねぇ。」
…ああ、そうだな。意見を通し、質問を通してこの村を導こうとしている。(続く)
#駄文