ガウナ様が吊られ、ジュディス様が噛まれ、地上はたった4人になってしまった。
ヴェルデ様を除くサキュ様、ヤマネ様、ジズ様の誰が狼でもおかしくはない。
この最終日も、全ては狼達の想定内にあったのだろうか?
「ガウナ、ジュディス、お疲れ様だよぉ。…いよいよなんだねぇ。」
「みんな、後悔はない?この村に参加できて楽しかった?」
ワイズは花を抱えながらも、その小さな体をふるふると小刻みに震わせていた。
俺は単なる付き添いのつもりだった。
軽く村の人達と関わり、ワイズのそばにいて、ただ村の流れを見ていくだけのつもりだった。
だが、俺も人間なんだな。
好きになった。
この村の人達が、好きになった。
優しく、面白くて、笑顔とネタる心を忘れないこの村の人達が好きになった。
(続く)
#駄文