模擬店の距離が離れていたこともあって、学園祭中はあまり話せませんでしたが、あなたの姿を見かけるたびに目で追っていました。
そして気が付いたんです。
おかしなことに、ぼくにとってあなたしか「女の子」に見えないんです。
学園祭が終わるまでに気持ちの整理をつけると言いましたが、実はまだこの現象が一般的に「恋」と呼べるものなのかもわかりません。すべて初めてなものですから。
ただ、あなたのことを出来る限り沢山知りたいし、あなたのことを考えると幸せになったり頭を抱えたくなったり鼓動が早くなったりと、とても忙しいです。
あなたが他の男性を選んだらと考えるだけで息苦しくなります。
もっとあなたのことを教えてください。声を聞かせてください。
ぼくにできることがあれば言ってください。頑張ります。それだけは約束できます。
まずは、水族館に一緒に行ってくれませんか?
あなたが頷いてくれるかどうかもわからないのに、気が付いたら魚のことについて調べていて、変に詳しくなっちゃったんですよ。笑ってください。