……シラユリさん。
――とっても、安らいで。
――言葉の端々に、この人の言葉なら、信じても良いな、って。
――そんな、根拠の無い安心感が、あって。
あなたは、ぼくの心情を代弁しているんですか……?
ぼくは今まで、勝手に、人間を理解している気でいました。
でも、あなたに会って感じた不可思議なことを、今、何故あなたの口から聞かされているんでしょう?
あなたはぼくの幻か何かですか?
……ぼくは、こんなに表現力がなくて、口下手なんですね。
初めて知りました。
続けて贈られた言葉は、ひとつひとつが、優しくて、しかし強く現実を向いていて。
貰った言葉を一語一句、ずっと大切にとっておきたい、いいや、とっておこうと決心した。
これは、ぼくだけの記録だ。
――レイさんの隣に、居させてくれますか?