
169 Summer Letters ―夏の手紙―
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[小さな平屋の家。それが老婆の城だった。
古ぼけた、しかし、きちんと手入れがされた家具に囲まれて、老婆は窓際の机に座って、葉書にペンを走らせていた。]
”今日……天――は曇……時々――れ。
……――ところにより、雨が降るでしょう―――……”
[ラジオから流れる音はぷつぷつと途切れ始め、老婆は顔を顰めた。書いていた手を止め、立ち上がるとラジオに近寄り、斜め60度の角度からラジオにチョップをすると、再びラジオは滑らかな音を奏で始めた]
(21) 2016/08/12(Fri) 21:37:01

/*
「アリッサの発言は無視するように」と書かれていたが、何とか生かしたかった
(-10) 2016/08/12(Fri) 21:39:09
[右下に薄くサンフラワーの絵が描かれた葉書に
かかれているのは流暢な字。
ラジオ局に届いたリクエストナンバーは、
50年前くらいに流行った海をテーマにした曲であった]
(-11) 2016/08/12(Fri) 21:39:43
いつもラジオを楽しく聞いています。
今年の夏は暑くて、庭のサンフラワーも心なしか
太陽の日差しを浴びて、すくすくと成長し
いつもよりも大輪の花を咲かせているように思えます。
リクエストは〜〜でお願いします。
夫がまた恋人だったころ、よくドライブで
聞いていた曲です。この季節になると思い出します。
PN:恋するイルカ
(-12) 2016/08/12(Fri) 21:40:13
/*
無意味にダミーにも手紙送るよ(どや
孫関係がどうなるかわからないので、風船テロしておくか。
(-13) 2016/08/12(Fri) 21:42:19
― 夜の海 ―
[この日2度目となるあの砂浜の上で、クロエは海に向けて2本の瓶を投げ込んだ。
そのうち1本の中身は、夕暮れにここで見つけた“人違いの”手紙。少なくともあれの本来の受け取り手は自分ではないとクロエは思っている。もう1本の中身は、その“勘違いしていた相手”に対する手紙だった。
陸から吹く風と黒い波が、2本の瓶を沖の方へと流していった。
どうせどちらも届くべき相手に届くものではないとクロエはたかをくくっている。それでも何処かで期待を抱いていたから、このような戯れじみた行動に出た訳だった。]
(22) 2016/08/12(Fri) 22:04:52

[青い大口のキャップで封が為された、透明なプラスチック製のボトル。その中には淡い青色の便箋が折り畳まれて入っている。
表面に白い水玉模様が印刷されている便箋には、鉛筆で書かれた本文。どちらかといえば下手な文字が、けれど丁寧な筆致で綴られている。]
(-14) 2016/08/12(Fri) 22:05:17
愛しき君へ
この手紙が君に届くとは思ってない。
それでももし届くならと思ってペンを取ったよ。
「愛している」って囁き続けられた
あの頃はとても楽しかったよ。
卒業してもずっと一緒だって信じれたよ。
あの頃の思い出は今でも輝いているよ。
今でも、君とケンカしてなかったら、
君が引っ越さなかったら、って悔やむ日もあるよ。
(-15) 2016/08/12(Fri) 22:06:11
私は今でも夢を追いかけているよ。
君も君の夢を追いかけているのかな。
私はあれから上手くいかない日々も多いけど、
泣き虫だった君は、もう泣かないでいられるのかな。
君の自慢のケーキだっていっぱい食べたいんだ。
大人になった君に似合うワンピースも仕立てたいんだ。
叶わないと分かっていても、もし許してくれるなら。
許されるなら、もう一度君に逢いたい。
君だけのクロエより
(-16) 2016/08/12(Fri) 22:06:36
[このボトルレターは、やがて海岸へと打ち上げられる。]
(-17) 2016/08/12(Fri) 22:08:55
[ラジオの天気予報は、夕立が降ると伝えて。思わず窓の外を見る。
サンフラワーやモーニンググローリーが咲き乱れる庭の様子は、
雨なんて一日中振りっこないように見えるが、
今日は念のために、海に行くのはやめようと決める。
思い立って、机の引き出しを開け取り出したのは、
色とりどりの風船。サンフラワーの種。白い封筒。
それらを使って、まるで子供のように一心不乱で作業をし始めた。
数時間後。出来上がったのは、風船にサンフラワーの種入った封筒がくくりつけられたもの。
窓を開き、手を離すと――その風船は海風に乗り、あっという間に空の彼方へ消えて行った。]
(23) 2016/08/12(Fri) 22:29:32

[風よ。――出来るだけ遠くへ飛ばしておくれ。
もしもこの身が無くなっても、わたしが育てたこの種が
見知らぬ土地で芽吹き、そして花を咲かせたのなら、
わたしの生きた証として、延々と残るのだから]
[ツーリング中、休憩をとろうとバイクを止めた時。
貴方は気づくだろう。傍の樹木に引っ掛かっているしぼんでしまった赤い風船の残骸に。
その風船には白い封筒が括り付けられている。
封筒を開くと、何かの種が4(6x1)個入っていた。
貴方はこれがサンフラワーの種だと知っているのだろうか。
同封されたメッセージカードにはこう書かれている]
(-18) 2016/08/12(Fri) 22:31:04
[この風船はどこまで飛んで行ったのでしょう。
このメッセージを見つけた人は、
中に入っている種を春に植えてみてください。
来年の今頃には綺麗な花が咲くでしょう。 ダリア]
(-19) 2016/08/12(Fri) 22:31:50
/*
Q:なんでイーサンに送ったし。
A:こういう時に狼にも送りたくなるんで。きっとさかのかさんなら綺麗に処理してくれるに違いない(押しつけ
(-20) 2016/08/12(Fri) 22:34:26
[ところでこの日のクロエの帽子とワンピースは、丁度昼下がりに見た蝶の色彩と似た配色だった。派手、もしくは“モードっぽい”と言っていい。
一般向けとは言い難いこの柄の布は、さて元々誰の為に仕入れてきたものだったのだろう。
鮮やかな羽を持つ蝶のような人。
3年前に初めて「その」人と会った時、クロエはそんな印象を抱いた。とはいえ具体的にどこを見てそう感じたかというよりは、なんとなくの雰囲気程度の感想でしかない。
そして実際、現在の彼女は羽ばたく蝶――世界規模での活躍の道を歩む身である。
クロエも通信販売で世界と繋がってはいたし、とあるミュージシャンなどへの衣装提供も手掛ける程度には裾野を広げているが、それでも未だトップデザイナーとは言い難い身分にある。]
(24) 2016/08/12(Fri) 22:39:58

[尤も「あの」ミュージシャンへの衣装提供に関しては、「手掛けていた」という過去形の方が正しい訳だったが――。
さて、何者かのボトルレターによる感傷がそうさせたのか、はたまた誰かさんの追伸が引き金になっていたのか。一度帰宅した時、ふっと思い出したようにその人のアドレスを探していた。そしてペンを取っていた。
夜の砂浜近くに泊めた車内に置いてきた手紙は、戯れじみた手段ではなく、郵便局に任せるという方法で送ることにした。つまり、再びの家路の途中でポストに放り込んできた。]
(25) 2016/08/12(Fri) 22:42:21

[それは1枚のポストカードで、切手を貼らずともそのまま投函できる類のもの。
切手が本来貼られるべき部分には、切手と同じ大きさのイラストが印刷されている。マリンブルーの背景に、茜色の朝顔が描かれたものだ。]
暑中お見舞い申し上げます
[ポストカード裏には、そうプリントされた文言と、やはり茜色の朝顔のイラストが描かれている。
その余白に付け加える形で、細身のペンと黒いインクで手書きされた、些か不恰好だが丁寧な筆致の文字が連なっている。]
君に私の仕事を認められたデザイナーとして
これからの活躍、応援してるよ。
ちょうちょさんの夢が叶いますように。
クロエ
(-21) 2016/08/12(Fri) 22:43:07
[列車の車窓からは海が見えていた。
去年見たのとは違う海。
水平線の広さも、青の色合いも、潮の香りも。
五分ほどして停車した駅で私は列車を降りる。
夏の日差しが照りつけるホームで、吹いてきた風に麦わら帽子のつばを軽く押さえた。]
(26) 2016/08/13(Sat) 08:54:36

……元気にしてるかな。
[呟きは、こことは違う町に暮らす相手へ向けたものだ。この夏の休暇、私はできるだけ一人で過ごすつもりだったから。]
(27) 2016/08/13(Sat) 08:57:52

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