60 【RP】流れ星を探して
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(-23) 2015/05/28(Thu) 00:13:41
[褒められた！嬉しい。
ねぇねに頭を撫でられながら、にこにこと上機嫌。
でもやっぱりねぇねの顔から不安と、それから焦りは消えなくて。どうしたんだろう。怖くなる。
薬カバンから出された、口の広い大きめのフラスコを受け取って、さあ材料を見つけに行こうとしたとき。
彼女の呟きが耳に入って。]
時間……？
[どうやら時間に余裕はないらしい。
しかしそれが、ねぇねの友達が、わたしの友達が、
今まさに闇に吞まれんとしているからとは思わなくて。]
急ぐアル！
[まずはわかりやすい黄金の稲穂から、とふたり駆け出した。*]
(280) 2015/05/28(Thu) 00:16:17
[這い寄る闇は、ますます増えていって。
まるで獲物を追い詰めるように、少しずつ距離を詰めてくる。
きっと、逃がす気なんてないのだろう。
あぁ――…だって、ダンテの時もそうだったじゃないか。
先に闇に飲まれた友のことを思い出し、
覚悟を決めると同時に、瞳を閉じた瞬間。
パッと、光が瞬いた。>>274]
(281) 2015/05/28(Thu) 00:16:20
あ――…っ
[目を開ければ、星々を背景に、輝く還り灯。
見たいと思っていた光景が、今またこうして見ることが出来て。
視界はすぐに雫で歪んでしまったけれど。
その光景は、強く焼き付いた。]
(282) 2015/05/28(Thu) 00:16:32
[と、同時に。>>275
耳に入るは、友の声。
こんな時だというのに、その声音は嬉しそうで。
やれやれ、とばかりに緩く頭を振り、金糸を揺らせた。]
チェス。
ちょっとだけ――…行ってくるよ。
あいつを見つけたら、必ず、戻ってくるから。
[もう一人の姿を認めてか、
ざわり、足元まで迫っていた闇が蠢く。
彼まで、連れて行かせる訳にはいかない。
だから――…。]
(283) 2015/05/28(Thu) 00:16:46
(284) 2015/05/28(Thu) 00:17:02
[掴む手を振り払い、
彼の肩を強く押した。
闇とは、異なる方へ――…。]
(285) 2015/05/28(Thu) 00:17:18
(286) 2015/05/28(Thu) 00:17:32
［ナタ坊という呼び方は、彼女が事故に合う前から、その呼び方だった。
だが、彼女が赤子に戻ってからは、そこから、再び子が育つように見守ってきた。
ジジイの目からはいつでも、みんな子供なのだ。
昔も今も。変わらない。
みんな、変わらないのだから。
………老いぼれより先に姿を消すとわ。
馬鹿孫しかいないの。この街は。］
(287) 2015/05/28(Thu) 00:17:41
[そして訪れる、暫しの静寂。
輝きを放つ金糸は、一瞬で消えて。
後には黒で彩られた本と、
“お守り”の入った革袋が残された。*]
(288) 2015/05/28(Thu) 00:17:59
(-24) 2015/05/28(Thu) 00:18:40
[はしゃぐ姿は、三十路峠の男それではなかった。
明らかに、口調が幼びていて。
それでも手を引く力は体相応のもので。
信じたくないと、振り幅を越えた感情が。
童心だけを帰らせて、ただ、駄々を捏ねているだけ。
伝承を信じ切れず、
本能も信じ切れず。
親愛なる友人達が消えた現実も信じ切れず。
気づけば全てが途絶えかけた、「当たり前」が無くて。
信じるものの依り所が、無くなっていて。
盲目的に、目の前の友の姿だけをとらえて。
悪の大臣に、連れ去られないようにと。>>21
伸ばした、その腕は。]
(289) 2015/05/28(Thu) 00:21:12
(290) 2015/05/28(Thu) 00:21:37
貴族 アーサーは、メモを貼った。 
(A100) 2015/05/28(Thu) 00:21:53
アーサーくん、
あーさー、くん ？
あ…………………――ぁ―ああぁ…―――― ？
(291) 2015/05/28(Thu) 00:23:48
[麦畑に向かって走る途中
―空に瞬く還り灯と共に
何かを失った そんな気がした―…]
(292) 2015/05/28(Thu) 00:28:03
[目の前の友と、祭壇の鏡の友は、時同じくして。
闇に、塗りつぶされて。
本の上で役目を果たさない「凶器」>>288が。
祭壇に置いてきたままのそれと同じ光を放つ。
一方で。瓦解した兎の感情は、
捕まえたと思った友が、
また、煙のように隠れたんだとしか、
信じることしか、出来なかった*]
(293) 2015/05/28(Thu) 00:28:17
――錬金術師の小屋――
[撫でられた頭に、手をやった。
救いって何だろう。考えていた。
戻ってくると言い置いて、出て行ったひと。
もうひとり、金髪の青年も、いなくなったから。
静かな部屋の中で。
聞こえるはずもない、砂の音。>>253
きっと、本当なら。落ち切ってしまっているだろうに。
呼ばれた気がして、そろり、ベッドを這い出す。]
(294) 2015/05/28(Thu) 00:28:24
[ゆっくりと落ちる白銀の粒。
女物のハンカチに、控え目に包まれた砂時計。
「泣かないで」>>257
言われた気がしたのに。]
……ぅ、っく、
[頭を撫でる手を思い出す。
女性の嫋やかな手。土の匂いのする手。温かい背。
老いた友の豪快な笑い声。優しい男の子。元気な女の子。それだけじゃない。
たくさん。たくさん、ありすぎて。
抱きしめる腕が、足りなくて。零れていく。
――砂時計。届かなかった指先が、漸く*触れた。*]
[ゆっくりと落ちる白銀の粒。
女物のハンカチに、控え目に包まれた砂時計。
「泣かないで」>>257
言われた気がしたのに。]
……ぅ、っく、
[頭を撫でる手を思い出す。
女性の嫋やかな手。土の匂いのする手。温かい背。
老いた友の豪快な笑い声。優しい男の子。元気な女の子。それだけじゃない。もっと、もっと。
たくさん。たくさん、ありすぎて。
抱きしめる腕が、足りなくて。零れていく。
――砂時計。届かなかった指先が、漸く*触れた。*]
(295) 2015/05/28(Thu) 00:29:33
[聞こえるはずのない空耳。
誰かの悲鳴が聞こえた気がして
星の庭の空を初めて見上げた。
そこに広がっているのはとても青い青い、空。
見たことのないその輝きはとても美しかった。]
わたしたちは、どうして
この、かがやきを、
恐れたのでしょうか。
[今の私にはわからないけれど。
どこかに居る誰かになら、この答えは分かるのだろうか]
(+32) 2015/05/28(Thu) 00:29:44
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