266 【屁理屈推理合戦】魔女のチェス盤
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
天からの声（村建て人）
お疲れさまでした！ 前述通り、エピローグと最後のチェス盤の解答は睡眠時間確保のため本日の21:00頃投下予定です。
それまでは暫しご歓談くださいませ。
天からの声（村建て人）
エピローグ議題
皆様、改めて完全勝利おめでとうございます！
以下、エピローグでの議題となります。
■１、このニンゲンが凄い！あんたがMVP！
■２、あなたの発想に助けられた！アイディアマン賞
■３、次の魔女はあんただぜ！屁理屈推理賞
■４、あなたの……ことが……好きです！RP賞
□１、プロローグのチェス盤について
□２、第一のチェス盤について
□３、第二のチェス盤について
□４、最後のチェス盤について
□５、チェス盤ゲーム全体の感想
◆１、この赤文字結局どゆことなの？真相に合ってなくない？
◆２、面白別解これくしょん
◆３、語録にしたい発言抜き出し
天からの声（村建て人）
第一のチェス盤について
問題の心臓となるのは「はなこが猫であること」「感染症を『殺した』と表現したこと」の二点です。
両者は連動しており、はなこが猫であることを見抜くか、殺害方法を見抜けば、もう一方もある程度想像がつく内容となっています。
その為、人間を思わせるような表現や病気から目を逸らすような赤を多用しておりました。
それに惑わされず真実を見抜いた名取さま、流石のご慧眼でございました。
天からの声（村建て人）
第二のチェス盤について
問題の心臓となるのは「息子は戸籍上の死亡であり肉体的には生存している」「息子が戸籍上死亡したのは第三者の家族(兄)の虚偽確認が原因」です。
当初は１つ目だけを心臓にする予定でしたが、プロローグでの皆様の実力から間違いなく早解きが発生する事が予想された為に、２番目の心臓を追加することとなりました。
この問題での赤は「肉体的に死亡している」と言わず「肉体的な死亡が確認された」と言い換えていたことが肝でした。
最初に戸籍上の死亡に目を向けた鈴木田様、死亡確認そのものが虚偽であることを見抜かれた文月様、お見事でした。
天からの声（村建て人）
最後のチェス盤について
問題の心臓となるのは「星見千代は警察が捏造した架空の犯人である」という部分です。
このチェス盤は特別に意地悪く作られています。
「星見千代について」の赤は、全て警察及びとある人間が書き上げた「架空の証拠と現場状況」の内容となるため、実際の「血颪事件」の現場状況では有り得ない【嘘の赤】が幾らでも飛び出てしまいます。
赤の数を増やすほど、真相が遠ざかって行きかねないのです。
肝となるのは「星見千代」が関連する赤と、関連しない赤で、大きな矛盾があること。例えば、サガが触れた千代が返り血を浴びていないという赤と、オオトリの現場には血液が散乱していたという赤。30人以上など殺せるはずもないという赤にたいして、実際には30人以上の人間が死んでいるということなど。
これらを突き付け合わせていくと、「星見千代には実際の血颪の犯行は不可能である」という事実が浮かび上がってきます。
星見千代の正体についてのヒントは、このチェス盤以外(魔女以外は白と黒、入村パスワードなど)にも散りばめていました。
千代が冤罪の可能性に目を向けた文月様、千代が実在しないという発想をされた皆様。流石の発想力でした。
天からの声（村建て人）
以上、問題としてのチェス盤それぞれの解説になります。
また、ミニゲームは赤の数調整と気分リセット、魔女の負担軽減のための仕込みでしたが、途中のランダム大暴れは大変申し訳ありませんでした。
リェンの赤顔ブロマイドを差し上げますので、お許しください。
天からの声（村建て人）
遺書
[ところどころ滲んで読めなくなっている]
──さん。あなたが今この手紙を読んでいる頃、わたしは、死んでいる事でしょう。
本当にごめんなさい。
あなたには、こうなってしまった経緯を、お伝えしておこうと思います。
あなたに出会ったのは、梅の蕾が綻び始めた春のことでしたね。
お父様がしかめ面で床の隠し扉を開いて下へと降りていく姿に興味を惹かれ、一人でこっそりと忍び込んだ座敷牢。
最初は──ええ、とても驚きました。
あなたの白い髪、赤い瞳。異人の方でも、貴方のような姿をした方はいらっしゃらなかった。
あなたも驚いてらっしゃいましたね。それから、わたしとあなたの、秘密の関係が生まれました。
あなたの事情は、大きくなるにつれ分かってきました。
この家に生まれながらも、その見目の為に忌み子と嫌われ、一族として認められず座敷牢に閉じ込められていたこと。
でも、あなたとの語らいは穏やかな時で、お父様からいろいろなお家のお仕事を言い渡される日々よりもずっと色鮮やかでした。
だから、忌み子だなんて関係なく、わたくしはあなたの下へ何度も向かいました。
天からの声（村建て人）
ええ、そうです。お慕い申し上げております。愛しております、──さん。
そんなあなたを──水害の多かった今年、神の怒りを鎮めねばならぬとかで、父は人柱にすると、そう決めたのです。
わたしは反対しました。それが、父の不興を買ったのでしょう。
頬を張られ、自室に軟禁されました。暫くして、会ったこともない人との婚約が成されたと伝えられて。
厄介払いをされるのだ、と分かりました。
わたしはそれまでに、あなたをこの家から逃がさねばと、そう思っていました。
あの日、睦月の宴の日、親類一同がお屋敷に集い始めていました。
わたくしはいつも通りに家事のお手伝い。
日々が終わるはずでした。
夜に、わたしの婚約者だという男が、わたくしの部屋に来るまでは。
泣き叫んでも誰も来てくれませんでした。
皆、承知の上だったのです。
わたしが手籠めにされれば、言うことを聞くようになるだろう、と、父さまはそう考えたのでしょう。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。
こんな体で生きていたくない。あなたを殺そうとして、わたしをこんな目に遭わせることが正しいと思っている家族が、憎い。
わたしは、これから宴の料理に毒を仕込みます。半日ほどすると発症する、動けなくなる毒。
そして、この汚らしい人々を、全て殺して──最後に、わたしも死にます。
天からの声（村建て人）
あなただけが助かったのは、わたしが仕組んだこと。気に病まないでください。
どうか、こんな家の事など忘れて、わたしのことも忘れて、幸せになってください。
それだけを、祈っております。
天からの声（村建て人）
調査手記
前任者から仕事を引き継いだ時に発覚したことは今でも忘れられない。
あの大正の大虐殺、睦月の血颪の犯人とされた星見千代が、監獄内のどこにも見当たらなかった衝撃と、俺の責任問題になるんじゃないかという胃痛。
それどころか、刑務所の誰もこの監獄に星見千代がいるなんて知らないなんて、そんな馬鹿な事があるか。
それで調べてみればまあ出るわ出るわ、胡散臭いネタの数々。
結論から言うならば、そもそも星見千代なんてニンゲンは、存在しないらしい。
前任者は睦月の血颪の捜査に関与していたらしく、30人以上も殺害された睦月の血颪事件の犯人の逮捕に躍起になっていた。だが、どれだけ調べても犯人の証拠が挙がらない。
屋敷は密室状態で、被害者共はどいつも毒に中ってのたうち回っているところをめった刺しにされるって猟奇的な有様。中にいた被害者の誰かの犯行じゃないかって線で進めていたが、それじゃ死人を犯人と言うことになる。
まるで本物の犯人が見つけられなかったから体よくそっちにすり替えたように思われるし、それが納得されるような証拠がどこにもなかった。面子がやばかったってことだ。
天からの声（村建て人）
だから、前任者は生きている犯人を求めてた。
──そんな時だった。市民たちの間で、俄かにある本が流行した。
誰が書いたのか不明な、匂坂村事件についての考察と犯人の正体の推測を書き連ねた本だ。
それは実に最もらしく、星見千代が匂坂村で石動一族を殺害した動機や方法が書かれた本だった。
俺から見ればその内容は無理がありすぎるものだが、いつだって金持ちに怨みを持つ庶民はそれを丸々信じ込んでいたようだった。
前任者は、はじめこそ苛立っていたものの、その内にその状況を利用することに決めたらしい。
つまり──証拠やら何やら、尤もらしくでっち上げて、表向きには「極悪な殺人犯、星見千代は捕まえた」と発表した、ってことだ。
杜撰な管理、権威だけを気にした短絡的な嘘。
そう、それはまだ変わっていない。俺のこの調査も、上の指示で全部ぱーだ。不祥事は隠蔽すると。
この国は──変わらないんだろう、きっと。
だが、俺はあきらめない。
いつかこの真実は、全部つまびらかにしてやろう。
石動一族がどんな奴らだろうと、殺して良いはずがない。罪人は、正しく裁かれなければならないんだ。
天からの声（村建て人）
手紙
突然の手紙、失礼いたします。
私は、ある事件の、生存者です。そして──匂坂村事件考、という本にかかわる者です。
睦月の血颪、という事件です。ご存知でしょうか。
皆様にとって遠縁に当たる、石動一族が惨殺された、大正時代の事件です。
犯人は年若い少女、星見千代とされていましたが……あなたの手元には、それを否定する証拠があるのではないでしょうか？
あの事件を個人的に追っていた刑事が、聞き込みの際に貴方に渡した手記のいくつか。
あの事件を真に起こしたのは、被害者の中にいる。
その通りです。私は、あの事件の全てを知っています。本当の犯人が誰であるかも。
ですが──身勝手なお願いであると重々承知しておりますが──どうか、どうか。
千代が犯人だと、そう思ってはくれないでしょうか。
あの事件は、誰も救われませんでした。残された私も、事件を起こした者も。
私は、せめてあの人を安らかに眠らせたいのです。
世間の好奇の目にさらされることのないように。
お礼も出来ぬ身で、申し訳ありません。
どうか、何卒。よろしく、お願いいたします。
天からの声（村建て人）
エピローグ
2019年、１月。
今年の冬は、雪が降らないらしい。
もうすぐ元号も変わる節目の30年。
日がゆっくりと翳って行く日蝕の日のことだった。
テレビや新聞がこぞって小さな特集を組んでいた。
ニュースキャスターは真面目な顔で原稿を読み上げていた。
『次のニュースです。歴史に修正か？ 大正最大の大量殺人とされた、匂坂村事件で容疑者として逮捕された星見千代さんに、冤罪の可能性がある事が判明しました』
いくつかの証拠や証言を取り上げて、匂坂村事件について語るその番組を、あなたは見ている。
手元には、一通の古い手紙と、手記の断片らしき何枚かのページ。実家で見つかったものだった。
親や祖父母が昔にもらった物らしい。
天からの声（村建て人）
そうだ。匂坂村事件の事を、貴方は知っている。
それが冤罪であり、星見千代という存在はそもそも虚構であることも、真の犯人が誰かということも、貴方の手元には十分な書類がそろっている。
専門家と名乗るテレビに出ていた学者から、電話があった。
どこから調べたのかは分からないが、この手紙や手記を出せば証拠として発表出来る筈だ、という。
専門家への返事は、まだしていない。
暫くは考えてもいいだろう、と、そう思ったのだ。
──それから、５日が経過した。
天からの声（村建て人）
その間に、夢を見た。
毎夜毎夜、魔女と称する人々が、奇妙な問いを仕掛けてくる夢。自分以外にも、たくさんの人がいた。
夢を見た日は忘れていたけれど、全てが終わり魔女の魔法を認めた今、はっきりと思い出せる。
……あれは、ただの夢だったのだろうか？
ぼうっとしていると、携帯電話のベルがなる。画面に映された番号は、例の学者のものだった。
あなたは、その電話を取るのか、取らないのか。
変えられてしまった現実を、魔法という布を切り裂いて取り戻すのか。
今ならば、選べるだろう。
天からの声（村建て人）
ひなびた古書店に、１冊の和綴じの本が置かれていた。
表題は「匂坂村事件考」。
表紙に描かれた白菊の花弁は褪せて尚、白く輝いている。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[抽出解除]
フィルタ
生存者 (17人)
犠牲者 (1人)
処刑者 (2人)
突然死者 (0人)
見物人 (6人)
発言種別
一括操作
ハッシュタグ
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
※当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by yukari
雑用 by apricot/garnet