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[ああ、困らせちゃった。
おろおろしている藍染の反応に、大丈夫とか違うよとか言おうとしたのだけど、目の前にしゃがんでくれた彼に言葉が詰まる。
投げかけてくれた言葉は社交辞令なんだろうけど、嬉しいよ。]
そーだよ、ね。
だいじょうぶ、まってる。
[おそすぎですよ、と言って空気を元に戻そうと思ったのだけど、彼の告げてくれた「次は一緒に」という言葉が魅惑的すぎて、どこまで本心なのか知りたくなってしまう。
――ちがう。ただの、本当にただの言葉のあやだ。
必死に自分に言い聞かせていたのに、優しく頭に触れられる。>>209
ビクっと肩が震えて、先ほどまでとはうってかわり、上半身を緊張させたまま聞きたかった彼の挨拶を聞いた。]
[時間にして十秒ぐらい動くことができず、座っていた。
藍染の手が離れるか、どうにか呼吸を整えられてから、小さく頭を振ると視線を床におろされている買い物袋へとむける。
まだ立ち上がれないから、玄関に座ったままだけど。]
それ、なんなん、ですか?
[声は震えずにいただろうか。
顔はいつもの、少し間の抜けたものであっただろうか。
表面を取り繕うのは苦手ではないけど、今は自信がないのもあり、いつもよりわずかにぶっきらぼうな声色だ。
藍染の顔はもちろん、今まで自分を撫でていた手も見れなかった。
期待してしまうじゃないか。
期待しちゃいけないのに。]
はー、あっつ……、
[いまだ赤らむ顔を手でぱたぱたと仰ぐ。]
……まだ寝てるよな。
[ベランダのシャツとネクタイは乾いて取り込み済み。
不器用ながら、何とか見られる程度には畳めているそれにちらりと視線を向けては小さく溜息。
あとどのぐらいしたら行っても不自然ではないだろうか。
そんなことばかりを考えている。]
[飲みすぎだったらしい黒峰は、今頃自室のベッドでひっくり返っているのだろうか。
吐いているかもしれない。頭が痛いのかもしれない。
でもそんな様子を想像しようと思わないし、きっと黒峰が廊下で倒れていても、風邪ひきますよって声かけて通り過ぎるか、昨日の後片付けと同じく、面倒見の良い年上たちに任せるのだろう。
元々末っ子なのもあり、人の面倒をみるよりも、頼って頼んでやってもらった方が楽だった。*]
正直、俺はそんな場所とかはこだわらないんですけど。
巡さんリサーチしてるってことは近々予定でもあるんですか?
[そんな素振り、最近あっただろうか。
動揺を誤魔化すように浮かんだ汗を手の甲で拭ったけど、続いた言葉に一気に気が抜けた気がした。]
巡さん……女子じゃないんだから。
うん、まぁ、デートですねー。
[女性同士で出かけるのを茶化してデートって言うんだっけか。
そんな軽口を叩いてくれる程度に後輩との外出を楽しんでくれているんだと思うと簡単に気分は浮上するわけで。
軽い口調で同意するのは結構大変だったけど、この暑さで熱ってるんだと誤魔化せるだろう。
巡さんもこの暑さで少し肌に赤味が差しているし。
巡さんもだいぶ暑さで参ってます?
早く涼みに行きましょうって。
[最初の宣言通り回転寿司の店へ向かう道を示して。
結局どこも混んでいて、選んだ店で随分待たされる事になったが、それだけ一緒にいられるなら不満はなかった。]
――そして数刻後、再び203の前――
[朝よりも少し遠慮がちにノックをする。
返事がなければ出直すつもりで。
ノックをした右手には、シャツとネクタイを入れた紙袋。
左手にはスーパーの袋を持って。
廊下には人の気配はない。
昨夜いた人々も出払っているのかもしれない。
二人きり、と思ってしまったのをぶんぶんと頭を振って追い出そうとして。
反応があるか否かを待つ。*]
スシダローがあったっけ。
ならそれにしよー。
[回転寿司ならメニューに悩むことも無い、
食べまくっても値段は怖く無い。
それにしてもわんこのこの反応は、呆れた?
三十路なのにそんな、デートもしたことないんですか?的な?
わんこの切り返しにへんにょりしそうになるが、
今そのデートの真っ最中な訳で。]
そんな予定あったらさー、この連休使うよネ。
わんこ、何食べるかなって思っただけ。
[どうせなら好きなものを食べる顔を見たい。
俺と居るとまたそれが食えるって動機でもいい。
ついでに、食ってる時のわんこは可愛い。]
あー、暑いもんね。
本当は帽子かぶった方が良いんだろうけど。
心底似合わなくてさー。
スシしつつビール飲んで良いかな?
[それなら酔ってると赤味も誤魔化せるだろうし、
これから運転する予定も車も無い。
空調が効いてる割に、だからか混んだ寿司屋で
思いの外待たされたけれど、並んで話す時間も楽しくて。
わんこが呆れようともこれはデート。]
――203号室――
お邪魔します。
朝よりは声が元気そう、良かった。
調子はどうすか?
シャツとネクタイ、ここに置いときますんで、皺にならない内にハンガーかけといてくださいね。
すんませんした。
[返って来た声に安堵し、入室する。]
ヨーグルト以外、何か食いました?
ついでに俺もここで食わせて貰おうかなって、パックうどん買って来たんすけど。
体調次第で調節できるようにサラダチキンとネギと温泉卵も。
あと最近は大根おろしのパックとか売ってんすね。便利すぎてつい買っちまった。
飲み物はー。デカいお茶と、野菜ジュースのパックいくつか。
[返すだけで帰るべきなのかもしれない。
まだ体調が酷く悪いようならばそうする気はあったのだ。
だが、少しでも回復していそうなら、物分かりの良い後輩でいられる筈がなかった。
勧められる前に、絨毯の上に腰を下ろして。]
……みんな留守っぽかったから、出かけてんのかもしれないすねー。
ここ来てからこんな人いねぇの初めてかも。
[ペットボトルの蓋を開けたり、うどんのパッケージを破いたり。
「すぐに出ていかない理由」を作っている自覚はある。*]
温泉卵いいな、好きなんだよなー。
チキンは半分食えるかな?
[騒がしく食事をしながら、ちらりとテツヤを見。
一度息を大きく吸ってから、先程考えていた計画を口にし始めた。]
……なあテツヤ、
包装練習の方はうまくいってるか?
もし煮詰まったりしてたら、明日一緒にデパート行かね?気分転換も兼ねて。
いやな、親戚の家で一軒、お中元送るの忘れててさー。
それ買いにいったら、ついでにプロの包装が見られるかもしれんと思って。
[嘘である。普段は送らない実家に特別に送るつもりである。しかし、試験勉強とテツヤと出かけられそうなイベントを考えるとこうなったのだった。*]
……それもそうですね。
別に、巡さんの好きなものでもいいのに。
[実際、世の中の彼女持ちは有効活用しているんだった。>>222
思いの他というか、思った通りというか、気が動転して頭が回っていなかったらしい。
相手の好みに譲りつつも、昼食はスシダローに決定した。]
休みですし、いいですよ。
喫煙席がよければそっちにしましょうか。
[動揺を隠そうとして逆にあっさりしすぎた返答は、素っ気ないものに思わせてしまっただろうか。>>223
だけどそうでもしないと、前のめりな肯定になってしまいそうだったんだ。
喫煙席を勧めたのには、煙草を吸う姿を共有スペースでは拝めない故の下心が潜んでいる。
残念ながらお子様舌なせいで、同じ喫煙者にはなれなかった。]
[昼間からお酒を楽しんで、ドンキで涼みながらお目当ての品の他に菓子や細々としたものを買い込んで。
広い店内を酔いを醒ます名目でぶらついていれば、寮に戻る頃には日が傾き始めていた。]
結局貴重な休日の半分もらっちゃいましたね。
予定、ほんとに大丈夫でした?
[袋をがさがさ言わせながら寮の入口まで着いてしまえば俺的デートも終了である。
半日後輩に付き合わされても文句ひとつ言わない巡さんは、今日、楽しかったのだろうか。俺は満足してるけど。]
チョコリキュール、次に飲む時の楽しみにします。
[終わっちゃったなーと残念に思いはするが、当面彼女の予定はなさそうだと収穫があったから、次の機会は近い内に作れるだろう。]
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