124 G1518＆G1529合同再々戦企画村
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【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
普通に緑にいるけどね。
ガチでまとめいねーじゃんこれ、な雰囲気にしといたほうが噛まれないと見た
まあ仕事なのは本当だし残業なのも本当だけどね
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
彼女はそこにいた。
「…、う…、」
声にならない嗚咽をあげている彼女の、その視線の先を辿ると、それは小さな墓だった。
「…マドレー、ヌ…わ、たし」
その日の仕事ーそれはとても人道的と言えるものでは無いがーを終えた彼女は、真っ先に宿を出て、真新しい墓の前を訪れた。
どうしてこんなことになったのか。どうして私はこんな立場なのか。
疑問をぶつける術も、ましてや相手もおらず、彼女はただ泣いていた。
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
花嫁衣裳での逃走劇から数日。
めまぐるしい毎日に、未だ困惑を隠しきれない彼女は、彼の顔を思い出した。
婚約者、トリッシュ。この世の中で知らない人は居ないだろう。桔梗屋のボスだ。
…いけすかない。
走りにくい花嫁衣裳で逃げたは良いけれど、路地裏に追い込まれてしまったっけ。
その時、そこで何故かハンモックでお昼寝していたのが、
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
そう言ったシャーリエは、私の後ろから追ってくる桔梗屋の手下たちに何かを察したらしく。
手招きをすると、私を暗い「どこか」に放り込んだ。
その時は騙された、とか、やっぱり、とか思ってしまった。
一瞬だったのか、もっと長かったのかは良く覚えていないけど、気を失ってしまったような感覚になり、次に見えたものは心配そうに私をのぞき込む、シャーリエの姿だった。
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
色々話すうちに、これからどうしようとか、ずっと逃げないといけないのかとか、不安と恐怖がぐちゃぐちゃになって、私は年甲斐も無く子供のように大泣きをしてしまった。
シャーリエは少し困った顔をして、でも私の頭を優しく撫でてくれた。
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
それから数日、彼女と食べたランチとか、村を思って議論したこととか、もう何となくでしか覚えていないけれど、初めての楽しい毎日だった。
そして今朝、彼女がいつも通り眠るように死んでいたことも、何となく、覚えている。
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
そう呟いた彼女は、シャーリエの墓に背を向けて歩き出した。
そうしないと、私は干からびるまでここに居そうだから。
誰に言い訳するわけでもなく、彼女はどんどん足を早め、最後は全力疾走だった。
目に大粒の涙を浮かべ、泣きながら笑いながら走る彼女の心には、
【鳴】 【嫁】しょんぼり花嫁 ジンジャー
空から雨が降り出した頃、村は夜明けを迎える。
ー彼女と、この呪われた村の運命はどうなるのか。
それはまだ、誰にもわからない。
４d緑小説「ヤンデレ娘と大喜利大会」(完)
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