299 [誰歓]詩人狼村11th[ガチ]
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喉枯れ グミノ
《通過儀礼》
多くの新人を育てた多根牧演芸ホールが30年の歴史に幕を下ろした同じ日、俺はついに社長から病院へ呼び出された
約束の時間より早めに到着し
先輩に教えられた駐車場の一角で
控えめに柔軟体操と発声練習をした
控えめな声で失礼します！と言って
入った病室のベッドに社長令嬢と
いつもより古びたスーツの社長がいた
社長が時計を見るのを合図に俺はネタを開始した
令嬢の免疫力を上げたい一心で
多根牧プロダクションが創設されたのは有名な話
俺のネタを令嬢は口元も眉も微動だにせず見た
15分のネタを終えた俺は社長に礼を述べ
満身創痍で病院を後にした
30年間外見が変わっていないと噂される社長令嬢を笑わせた芸人は未だ存在しないが、社長令嬢の前でネタを披露した芸人はその後例外なくヒットを飛ばしている
【独】 技師 アユミ
キミ>>1:16《変り芽は限りなく青く》
「薄らあかいものを洗った、の、ち、の、それを桜と呼ぶのは良い文化」
→「後の」「の血の」
「気づいてくれればゆきどける。」
→「雪解ける」「行き届ける」
ダブルミーニングがお見事，不安定な雰囲気構築と相まって「変り芽」
グミノ>>1:61《通過儀礼》
幼少から病弱な娘のために笑いで免疫力を上げさせようとする，社長の笑いを見る目は確か．しかし令嬢は笑わず死の床？･･･社長おいくつですか．
爪痕 ハグ>>1:93《農作業における注意事項》
テーマ織り込んで村のストーリーにも合わせて，って見事すぎるでしょう･･･．確霊する前から真見てしまう完成度
【独】 早食い王 フジノ
>>61 グミノ《通過儀礼》
いや社長令嬢何者やねん
「免疫」と「満身創痍」を別の人物に当てはめる視点はよい。不思議空間のシュールさを楽しむ詩だと思うが、3連目までが現実っぽく、4連目から不思議時空に突入するのがちょっと唐突でついていけなかった。
>>63 ハグ《餞》
言葉とは理性で本能とは「？？？」、という詩。
で、本能ってなんなの。
たぶん、「言葉が理性」に共感できる人はこの「本能とは」に浸れるんだと思うし、それ前提で書いているならいいと思う。
単に、私は共感できなかった(ゴメン)
>>67 ムクタ《零れて、祈るもの》
ああこれ好きだなあ。1連目がすごく好き。
生きているのは嫌だけど死ぬ理由もなくて、それを「マンホールの蓋」と表現するのがもう、好き。
「行き場を失ってたどり着いた水」がきちんとマンホール視点なのもポイント高い。
動けなくなって、ただそのまま死んで、せめて希望に満ちた死でありますようにという願い。美しい。共感できる。大好き。
【独】 見習 イチコ
イチコ感★
>>52ナオアキ《くさまくら》
歩幅がいい詩。
深読みすると「彼女」も御同行（上がり）だろうし、「すこしふしぎ」タイプのSF感もあって。
ただ、四連目がちょっと説明に淫してしまったかな、という気はします。
そこまでの構成がうまいこと展開してるだけに惜しいかなーという感想。
>>61グミノ《通過儀礼》
テーマ消化としては力業だけど、無理やり感がないのがすごい。
「ネタ」がもともと「タネ」だもんねってあたりの主張しない埋め込み方も巧いし、
（つまり「多根牧演芸ホール」で「種まき」を消化したわけじゃない。あくまでマクラ）
うーん、でも、ちょっと大味な部分がもったいない気はする。
具体的には二連目の捌き方とか、着地の設定が置きにいったようにもおもえてしまって。
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