【見】 【墓】 自販機の営業 ミロク

《28》

二番目の完全な僕は愛だけ知らなかった

饐えたワインの封を切る
すぐにわかった筈なのに
既に君は悪く酔っていて
凄く喚いているから僕は
少し笑ったんだ

三番目の完全な僕は振り返るとろくでもない

西部多摩川線のラッシュの
中で聴こえたスワヒリ語の
海泳ぐセックスワーカーが
南西に向かって
スイッチを押した

短波に乗って絞首台が軋むまでのタイムラグを僕は知らない

【見】 【墓】 発熱 ニエカワ

>>+141　イチコさん

気が付かないふりをおりたたむ＝赤窓OFF、ですかね
ぷちぷち、という音がなんとも効果的。
肌にささるけど痛くはなく、
深夜の空気、遠い喧噪が
すっぽり毛布でくるまれて
全体的にやわらかな手触りが（墓下の雰囲気、なのかもしれないですね）する
これなんでそう感じるのかな、言葉選びの効果なんですか？

だけど
「まだ、あったまったわけじゃない」
勝負の行方を細い息で見守る心の芯は冷たいんだ。


>>+161　ミロクさん
お洒落だなあ…
最後、最初から墓下にいるGLである自分は
処刑を経てきたPLに完全に寄り添うことはできない
もどかしさみたいなものが、破調（きしみ）にうまく嵌ってると思いました。

【見】 【墓】 鉢植 スミレ

ミロクさん>>+161
イチコさん>>+152を受けて作った「SW」の詩なんですね。
4連目の各行(と、5連目の「短波」)が全てSWに関係しているのが流石の仕事。

あと、SWの職業で「ソーシャルワーカー」ではなく「セックスワーカー」をチョイスするのが、何というかとてもミロクさんらしいと思いました。（※褒め言葉）

【見】 【墓】 鉢植 スミレ

>>+168イチコさん
流れ的に、無茶振りリクエストに応えたミロクさんへのお返しの詩と読み解きました。
（1連目と、ミロクさん>>+161の2連目との関連性もあり）

ニエカワさん>>+200に追従で、昔の思い出を振り返っているようなちょっと寂しげな雰囲気が好きです。

【見】 【墓】 迷い妻 マリ

#マリの栞
>>+161 ミロク『28』

イチコ>>+99>>+152を拾ったカタチね

第2連でのSW置きは、声に出して読むと映えそう

「西部多摩川線」「スワヒリ語」「セックスワーカー」
「南西」「スイッチ」「短波」と、
SWにまつわる言葉をこんなに引き出せることに感嘆するわ

あとひとつ、思い当たりそうなことはあるけれど
ちょっとここではやめときましょうかね

【見】 【墓】 迷い妻 マリ

6d墓下投稿詩

スミレ
>>+286《恐竜探して三千光年》

ニエカワ
>>+195《チラシの裏はここですか》

ミロク
>>+161《28》
>>+522《BR》

イタミ
>>+243《チラシの裏の裏の裏》
>>+538《全方位の愛》
>>+596《キミはキミ》

マリ
>>+209《しを書くということ》
>>+500《塵芥》