[>>234部屋を出たあと、ゲンの袖を引いて]
わたし、この部屋の隣にいるので。
もしわたしがいるときに何かあったら連絡しますね。
[そう言って、連絡先を書いたメモを手渡しておく]
でも鍵はかかってたものね。
[先程、彼女が部屋を開ける時のことを思い出しながら。
となると考えられるのは今のところふたつ。
ひとつはヴァンピという人物が自分の意思で部屋に鍵をかけて出ていったということ。
しかしこれは荷物や財布が手つかずで残っていることから正直あまりピンと来ていない。
もう一つは誰かに連れ去られたか。
この場合、部屋に争った形跡が見られなかったことから
急な来客に応じて玄関先でそのまま連れ去られた、といったところか。]