[残るは、一人。そんな状況下にあって、尚、男は静かに詠唱を続けていた。空を切り裂く音が傍らで響いても。それによって銀の髪が舞っても。顔色一つ変えることはない。だが。背を切られて尚立ち上がる聖職者の姿>>315を見ればその表に、皮肉げな笑みが浮かんだ。]