《紫陽花色の私》陽だまりと水たまりの境目紫陽花の葉はきらきらと粒状の梅雨を湛えてただそれは私には眩しすぎたようだお前の頭はどこにある、なんて小馬鹿にしてたカタツムリでさえ堂々と生きているのに紫陽花の花弁の色は土壌の成分に由来するんだ、なんて知った風な口を聞いたところで誰も私の頭がどこにあるか気にしていない私は、私の土壌に粒状の梅雨を落とす明日はどんな色の私が生まれてくるのか大切なもの全て抱え込んだまま私はまた新しく生きていく