月狼国

313 【誰歓】詩人狼村6th【ガチ】


【見】 宵闇(ヨイヤミ)

《紫陽花色の私》

陽だまりと水たまりの境目
紫陽花の葉はきらきらと粒状の梅雨を湛えて
ただそれは私には眩しすぎたようだ

お前の頭はどこにある、なんて小馬鹿にしてたカタツムリでさえ堂々と生きているのに
紫陽花の花弁の色は土壌の成分に由来するんだ、なんて知った風な口を聞いたところで
誰も私の頭がどこにあるか気にしていない

私は、私の土壌に粒状の梅雨を落とす
明日はどんな色の私が生まれてくるのか
大切なもの全て抱え込んだまま私はまた新しく生きていく

(441) 2019/06/12(Wed) 01:11:13

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