241 ちまみ練習企画村【女学院編】
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【独】 春告げ鳥 初名
(空が月が、赤い)
今思えば何かがおかしかった。赤黒く染まる夜空、血のように赤い月。"いつもの"空はどこか異様だった
｢……あら？｣
初名は記憶の中では"先ほどまで"飲んでいた紅茶に手をかけた。しかし暖かいはずの紅茶はすっかり冷めてしまっていた
(時間を忘れずっと空を見て、いたのかしら……)
紅茶を冷えた紅茶を呑むのは気に乗らなかった。座っていた椅子から立ち紅茶を入れてくれた枇杷さんに冷ましてしまった紅茶の謝罪をつげる
すると気にしないでくださいませといつもどおりの言葉と笑が返ってくる
【独】 春告げ鳥 初名
ありがとうと、微笑み返した。
その後お姉様がたに挨拶を済ませ部屋へと帰ってくるとどっと疲れたような気がした
(特になにも変わらず、昨日と同じように過していただけなのに今日は…ちょっと変だわ)
こんな日にははやく寝るに決まる。もやもやに蓋をして服を着替えてベットへと潜り込む
｢明日の朝食は何かしら｣
そんな呑気なことを考え眠りについた
【独】 春告げ鳥 初名
さむい。…………寒い？
寒いのが得意ではない私は特別な生地でできた暖かい布団をいつもかぶって寝ている。それなのに寒いと感じ意識が持っていかれた事に驚く
｢……？布団が変わって、｣
まだ頭が動いていないのか少しふらつきながらも体を起こすと布団が変わっている事に気づいた
｢変ね、布団が寝ているあいだに変わるなんて……それに部屋には鍵をかけたはずよ？｣
一体誰が、どうやって部屋の中に入ってきたのかと思い寝ぼけている頭を動かす。しかしここでやっと何かがおかしいことに気づいた
｢…………この部屋、わたしの部屋じゃない…わ｣
枕元に置いていたぬいぐるみは無くなっており、アンティーク調のクローゼット等の家具は別の物へと
｢私まだ寝ぼけて？｣
目の前にひらがる現実を否定して寝ぼけていると決めつけた私はこの後底の見えない絶望を見ることになる
【独】 春告げ鳥 初名
【貴方をゲームに御招待させていただきました
演目は＜リアル人狼ゲーム＞
ゲームの開始は本日の7時から。
万が一不正や脱走があった場合、他の参加者や見学者の方々の命の保証はいたしません。
私どもの渇きを潤すため、どうぞ愉快に踊ってください】
部屋の中を歩き回り見つけた、額に入れたれたメッセージ。その存在に吐き気をおぼえ、あやつり人形が人形師の手を離れたように、身体中の力が抜けて行く
｢うそ、でしょう？
命を、賭けたゲーム？何を言って……いるの｣
信じられるわけない。いつも通り寝て起きたらこんな意味の分からないゲームに参加させられていたなんて
意味がわからない
【独】 春告げ鳥 初名
【ジリジリジリジリ、ジリジリジリジリ】
電話のベルが鳴った。ベルの音がバンと銃に撃たれたように頭の中に飛び込んで頭が痛くなる
｢……電話？｣
部屋の隅っこに隠れる様に置かれている黒電話。鳴り響き続ける黒電話に怯えながらもゆっくりと取る
｢…………初名でございます｣
電話からは黒電話特有の線香花火のような雑音をずっと鳴らし続けている
【初名 鶯様、貴方様は運命を切り開く者"占い師"に選ばれました。おめでとうございます】
｢は、い？占い……師？？｣
【テーブルに封筒が置いてある。その封筒の中に電話番号が書かれた紙が入っている】
目をテーブルに向けると確かに白い封筒が置いてあった。封筒を開けると番号が書かれた紙が入っていた
【独】 春告げ鳥 初名
【ゲーム二日目から毎日一人、選んだ人間の番号を入力するとこの電話を私達にかける事が出来る
運命を切り開く者、占い師である君には特別にその人間が狼か否かを教えてあげよう。敵を見つけるも、味方を作るも君次第だ
尚、電話はその番号以外の場所へは通じない】
｢…待ってくださいまし。このゲームはなんですの？何故占い師は私なの？……貴方がたは誰ですの｣
【────それでは、健闘を祈る。どうか私どもを飽きさせないくれ】
ガチャりと音が鳴り、こちらの質問には何も答えることなく切れた。飽きさせないでくれ？何をふざけた事を言ってるの
【独】 春告げ鳥 初名
忌々しいメッセージの側に冊子が置いてあった紙に目を通せば基本的な人狼ゲームのルールと今回の配役、リアル人狼ゲームでの特別ルールが記してあった
｢…………運命を切り開く者、占い師｣
重くのしかかる言葉に困惑する。"占い師は命を狙われやすい"、そう書かれた紙をぐしゃりと握りしめる
｢命は命でしか助ける事はできない。
細い糸で結ばれた運命(いのち)を繋ぎ止めるには、自分の命を捧げよ……
それが他者の運命(いのち)を繋ぎ止める方法だ｣
(こんな重要な役割私には向いていないのにどうして、私どうしたらいいのか分からないわ)
【独】 春告げ鳥 初名
部屋の空気がひどく重くなっているように感じられた。極端に言えば、部屋の中にある何もかもが釘で床に固定されたような、そんな感じだった
｢…………ｯ｣
部屋中を満たすなんともいえない空気にすら耐えられなかった
｢わた、くしが……何をしたって言うのよｯ！｣
春告げ鳥 初名
ごきげんよう、皆様
[困った顔を隠すかのように、わざとらしく笑う。神経的な不調和がだんだん部屋じゅうにはびこりはじめているように感じられる]
皆様の部屋にもやはりこの冊子(さっし)がありましたか？
[初名鶯様と書かれた1冊の冊子を出す。パラパラと音を立て中を見る。一息空けると、これからどうしましょうかと話しだす]
一様全部読んではきましたが...あまり気分のいいものではないですわね。リアル人狼ゲーム、本当にこんな野蛮なゲームをしないと......ダメなのでしょうか？
春告げ鳥 初名
[どんどんと話が進んで行き、まだこの事実を受けいられない自分だけこの空間から取り残されているように思えた。しかし止まってはいられない、と声を上げる]
確か…この冊子によると占い師・霊能者が能力を使えるのは2日目からだそうですの
[…は冊子の占い師(>>#6)ページと霊能者(>>#7)ページを皆に見せる]
これを見る限り、占い師には今日もしくは2日目の朝結果と共に出てきて欲しいですわ。霊能者は結果がわかる三日目の朝でも構いませんが占い師より偽りが比較的に出にくいと冊子に書かれていますし…まとめ役として今日出てきて欲しいですわね
[まとめ役を買って出ると仰ってくださった枇杷には申し訳ないけれど、誰が味方で敵なのか分からないの今、その申し出は怖い]
買って出てくださったのにごめんなさいね
春告げ鳥 初名
[ソファに膝を抱えたまま座っているひさめさんと話している最中、…はむずむずと何かを言いたそうにしながら我慢していた]
本物だからこそのすれ違いですか…分からなくもないですが私はわざとそうしていたのかと思っておりましたわ。もしくは無意識ですの
[その後もひさめの話をそうですわね、と頷いていた]
お話出来て良かったですの。鹿鳴お姉様についてはまだ不透明。これからどう出るのか、見定めなければいけませんわ
[…は満足したように顔がにこにこと緩む。そういえばひさめさんの顔に撫でたいとでかでかと表情に出ていたけれど…撫でてもいいのですよ～？とちらりとひさめさんを見つめた]
春告げ鳥 初名
[文月お姉様>>140>>141に少し不満そうにしながらも、コクリと首を上下させた]
三日目の朝…自由占い…すこし気になりますが、あまり困らせるのは良くないですもの。私のわがままは我慢しますわ
[疲れた様子の文月お姉様に*玉露*を入れ、文月お姉様にぴとりとくっつき…は動かなくなった]
あまり抱え込まない方がいいのですよ…文月お姉様。嘘が飛び交うこの中で信じられるのは自分しかいない。それは私も同じですし、他の皆様もそうですわ。けれどこうも考えられますの。15人中11人は自分の仲間だと。凄くないですか～？11人もいるのですよ！
[何がおかしいのかにこにこと笑う。そういうゲームなのだから当たり前の事なのに。けれどその笑顔は嘘偽りのないいつも通りの笑顔だった]
春告げ鳥 初名
[ふわぁと欠伸をする。さすがお嬢様だ。ちゃんと口を隠すように手で口を隠していた(いや、これは常識だと数秒後気づく)]
眠たいですわね…。明日も早いですし何もなければこのまま夢の国へ眠りにつきたいですの
[今日は色んなことが起きて疲れた。しかし明日になればもっと、もっと疲れるだろう。その疲れは日に日にストレスと恐怖を重ねていく事になる。この先どうなるのか…そう思いながらも…は笑う。笑うのをやめてしまったら、自分がどうなるか分からないからだ]
【独】 春告げ鳥 初名
鹿鳴お姉様…玉姫お姉様…。どちらも自分を貫いている。おかしいと言うより関係を繋ぐために占う…と言うのもありかもしれない。
味方に付けるのも貴方次第…そう言ったあの声を思い出した
｢でも、早く狼を見つけないと…皆を死んでしまうのよ｣
味方を見つけるのも勝利への1歩かもしれないが、それは自分自身の為だ。不安を和らげるために仲間をみつけ、安心して。
｢でも、……誰も疑えないｯ｣
春告げ鳥 初名は、 秋萩の君 鹿鳴 を能力（占う）の対象に選びました。
春告げ鳥 初名は、 牡丹の君 名取 を能力（占う）の対象に選びました。
春告げ鳥 初名は、 深窓の君 香 を能力（占う）の対象に選びました。
【独】 春告げ鳥 初名
香お姉様は除外ですわね…
[香お姉様がオオトリさま達と話していた記憶を読み戻し、そう判断した。彼女は探している。悲しい狼を]
玉姫お姉様は良くも悪くも真っ直ぐ
[自分を見失わない人。でも、真っ直ぐだけでは曲がれない]
占うのもいいかもしれないわ
鹿鳴お姉様は良くも悪くも目立ち、時に強く弱くなる
[関係を繋ぐのなら彼女は最適。お姉様はたくさん話していましたもの。みんなと…]
しかし現実に目を背けている...怖がっている方達を占うのもいいかもしれない。視界を狭めるのは私も皆様も嬉しい事ですわ
しかし、視界を狭めるためと言ったとして...本人が強くならないと私も守りきれない。いや、私一人では守れない
[手を強く握りしめる。爪が皮膚を切り裂き赤い血の道が走る]
【独】 春告げ鳥 初名
私が強ければ、守れる力があれば...
[後悔しても、もう遅い。いや、まだ遅くない...？]
また、あの日の
[そう、あの日常に戻りたい。退屈だと思う日常は幸せだから退屈だと感じるのだ]
帰り......たいｯ！
[本当の笑顔を忘れる前に。私を忘れる前に。あぁこの世は地獄より地獄的だ]
春告げ鳥 初名は、 秋萩の君 鹿鳴 を能力（占う）の対象に選びました。
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