プロローグ / 106 【誰歓】きんもくせいのお便り村【共鳴2叫迷2】

106 【誰歓】きんもくせいのお便り村【共鳴2叫迷2】

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探偵堤は、占い師を希望しました（他の人には見えません）。

【探】探偵堤

…しかしウサギは良くない。何と言っても彼らは──メスのウサギも世の中には居るけれど、便宜上“彼”と呼ばせてもらおう──人間の指を人参と間違えて噛んだり、僕のお気に入りの靴下の片方を、自分の物だと言わんばかりにもふもふのお尻に敷いてふんぞり返ってみたりする。
獰猛ないきものなのだ。──紛れもなく。ソースは僕。

柔らかくて温かい、もふもふのからだもいけない。何せあれがあるから、人間は魅了されてしまって、ウサギの獰猛さに気がつかないからだ。
全く良くない……

[ 探偵はうさぎのお尻に手を伸ばしている！ ]

(90) 2017/09/23(Sat) 08:03:38

【探】探偵堤

…猫だって良くない。
このいきものだって僕のお気に入りの靴下を尻に敷くし、それ処かその鋭い爪や牙でぼろぼろにしてしまったりする。
( うさぎだって危険な歯を持っているけれど、家の柱を削りこそすれ、靴下を食んだところでつまらなそうな顔をするだけだ。
　堤家にいるうさぎに限っては、それで間違いがない。 )

何よりも舌が良くない。あのざらざらとした舌で手でも舐められたら、「嗚呼、これは猫の舌だ。」と僕の脳内細胞のどこかが納得してしまって、猫そのもののしなやかな身体や、愛らしい顔立ちを想像してしまう。
すると、その奥にある牙のことなんか忘れてしまって、舐められるがままになってしまうんだ。何れ噛まれたところで、何だか、赦してしまう。猫は──恐ろしいいきものだ。

[ 探偵は猫とうさぎを見比べている！もふもふがいっぱい。 ]

(92) 2017/09/23(Sat) 09:06:46