常盤

[才能は失われるのが勿体ない>>143と彼は言ったが、その勿体ない物に自身の命はまるで含まれていないようだ。
何かを惜しみはしても、拘泥しない。その在り方は多分どこか自分に似ていて]

さぐもろー。

[背を叩く真似をして激励を送り>>144、離れていく彼の背にも声をかける>>212>>213]

……そっちに行っても、たまには遊びに逃亡でもする、ッスよ。
二度と顔合わせねー、ってのも寂しい話、ッスし。

[その選択は止める物ではない。迷い託そうとした彼女と違い、彼には最初から『それ』しかなく、『それ』だけが彼の人生だった。
別れ事態を寂しいとも、悲しいとも思わない。どこかでこうなると分かってもいた。だけど、『また会って遊びたい』程度の思いはあることも事実で、それを放って捨ててしまえばその願いは二度と叶わないだろう]

常盤

>>226
蓮花サンはしぶとく百年くらい存在し続けてくれそー、ッスよね。
[その時この場所はどうなっているだろうか。世界はどうなっているだろうか。この研究所は朽ちて、草花に埋もれているだろうか。
例えば彼女の名のように]

定期報告、は自分の性格的に無理そー、ッスが。送る、ッスよ。
煌サンと凛々華サンの本体、お任せする、ッス。

[最後まで、自身の信じる偽善を貫く姿は、とても美しく見えた]

常盤

>>244
……そー、ッスか。

[その言葉に怯えはなく。ただ決めるべき事を決めたという心地良さだけが伝わってきていた。猶予など必要ないと言い切った清々しさに笑って返す]

振られたのはザンネン、ッスけど。
消えるまではてんさいびしょーじょさん共々、メールは送るんで。
困った時の知恵袋、よろしく、ッス。

[理由を見つけられたのなら、それはきっとただ漫然と生きるよりも余程良い事なのだろう]

常盤

>>245
『処分』されねーように動くのは得意じゃねーん、ッスか？
[実際に研究所に居た彼とは出会っていてもすれ違っていた程度だろう。だけれど、自然距離感を測り議論を繋げようとしていた彼は、いわゆる世渡り上手である事くらいは分かる。他人の懐に入り込む、鼠のような]

ちゃんと匿えるよう、逃げるん、ッスよ。
そしたら、守る、ッス。
……ねっ。さぐもろー？

[あの時感じた印象そのままに、揶揄する様にわざと最後もあだ名で呼んで。ほんの少しだけ生き生きとしているような彼を見送る]

常盤

[感触はあるはずもない。立体映像でしかないのだ。
……だから、何が起きたか理解するのに時間が掛かった。
すり抜けでもするかと思ったのだ。だがそうはならなくて。
ゆるりと離れていく姿を正面から見下ろしてようやく気付く。]

……………………。

[残像のように残る燐光は、触れれば呆気なく溶けて消える。眼前の彼女の顔を見ようとしているのに視線は定まらず]

あの。え、と。

[──初めて自らの身に降り注いだ色恋沙汰が自分が殺した人からのキスなどと、この世に経験した人間が存在するか？いや、しない。故にこの動揺の止め方など世界の誰も知りはしない]

常盤

[情けない、全く格好もつかない。甘酸っぱさなど欠片もない、冷えて無色の口付けの真似事。混乱した精神を押さえ付け、深呼吸を二度繰り返す。──その想いは]

……そー、ッスね。
煌サンを殺したことを、自分は──忘れねー、ッス。

[きっとこの関係も始まる前に終わったものだ。彼女が消えることを選ぶというなら、最早本当に『有り得た未来』の話でしかなくて、ならばかける言葉は]

……さよなら。

[掴まれなかったその手を小さく振って、見送った]

常盤

>>273>>274>>275
[そして彼へと向き直る。実に『らしい』答えだった。……行く先も決まらず、宛もなく。自分達は肉体があるゆえに苦難も多いけれど]

常盤

勿論、ッスよ。相棒。

常盤

Laboratory of werewolf