【18】投書箱#祭
一度委員会室に戻った君は、
投書箱から紙が溢れているのが気になった。
何となしに目を通すと、TKB48のあの娘をゲストに呼んで欲しいだとか、舞台の予算をもっとよこせだとか、雑多な要望で溢れかえっている。
そんな中、場違いに丁寧な手紙が紛れ込んでいる事に気づいた君は、惹き寄せられるようにそれを手に取った。
それは、一つの物語と、登場した人物達への愛が丁寧に記された、
どこにでもある、奇跡のような手紙だった。
【結果】特別な事は何も起こらない。
ひょっとすると気を良くした誰かさんが、
突貫作業で舞台を練り、古馴染みに声を掛け、世界のどこかでお祭り騒ぎの準備を着々と進めていく。
何て事はあるかもしれないが。
だってそうだろう?
どうせなら、一緒に踊ったほうが楽しいに決まっているのだから。
(#46) 2020/07/29(Wed) 22:17:47