おとなしくもそもそと汚れた顔や手を拭き、茶色く染まったタオルを片手に顔を上げれば、ぺたりと頬に絆創膏が貼られた。やんちゃもほどほどにしなさいねと、困ったような笑顔付きで。「…………生活指導に報告とかしねーの…?」警戒しながらちろりと見上げれば、何の事かしらという風に、やっぱり笑ってて。「せんせ。名前、なんだっけ」唐突な俺の問いには、オルネアよとくすくす笑いが返ってきた。*