「…………あーもー……くっそ。悔しいな」
結論を口にしないままそうぼやいたところで、返事を急かしたり先回りしたりするライラじゃないって事だって、俺はもうとっくに知ってるんだ。
「俺も。俺だって。好きだよライラ。すっげ、好き」
「────俺の、恋人になってください」
大丈夫。誰も見てない。
お祭り騒ぎは最高潮で、何しろ今は謎の巨大ロボが校庭で暴れてるんだから。
なんだよあのロボ。なんなんだよ。まあいいけど。
そしてそんなどやどやの中、ライラが頷くのを見た瞬間、俺は満面の笑みで掠めるようなキスをしたのだった。*