私の読みたい物語(続き)
『占い師と牝狼の恋物語』もあったし、
『林檎を探し続ける不思議な少女の話』もあった。
ちょうど読み終えた
『村人に化けた狼が村を滅ぼそうとする話』も描写が巧みで読み応えがあった。
まるで自分が狼になったかのような……なんとも不思議な臨場感があった。
次の本を手に取ろうとテーブルに目をやった花守は、
積まれた本を全て読み終えてしまったことに、改めて気が付いた。
「上巻だけ借りてきても続きが気になるだけなのに……お母さんのうっかりにも困るよ」下巻がなかった「恋愛小説」の続きが気になる。
『弥生くん!こっちを向いて(上巻)』ちょうど気になるところで話が中断しており、その後の展開がどうしても気になってしまう。